わたしが初めてプラーナを見たのは
まだ子どもの頃でした。
とても天気がよくて
清々しい青空が広がる午前中
わたしは、友達と野原で遊んでいました。
しばらく走り回ったあと
ちょっと疲れたので
大きな石の上に座って休んでいたのです。
友達とおしゃべりしながら
少し遠くにある高い木を眺めていました。
最初はぼんやり見ていただけでしたが
急に、不思議な景色が見えてきました。
空の上の方から
木のてっぺんめがけて
白い光のようなものが
どんどん吸い込まれていたのです。
まるで、木の上に
強力な掃除機の先があるみたいに
空気中に何かが吸引されていました。
わたしは、幻をみているのだ
と思って
それ以上、何も考えずに
ただ、その景色をみていました。
リアルで体験しているのに
あまりにも不思議な現象だったので
受け入れることが出来なかったのです。
そしてそのことも忘れてしまい
わたしは大人になりました。
あるきっかけで
わたしはオーラがみえるようになったのです。
オーラのことを
リアルな体験として受け入れたとき
子どもの頃の体験も思い出し
それが、幻ではないこと、
そして、吸い込まれてるものの正体が
プラーナであったことに気が付いたのです。
あの大きな木は
空気中に存在するプラーナを
思い切り吸い込んでいたのでした。